アフターピルを利用することについて
これはそのままの意味では後で服用する薬といった感じになりますが、要するに避妊に失敗したとか妊娠を望んでいないのに避妊をせずに性交をしたという場合に、性交後に緊急的に用いる避妊薬のことです。
これを服用すると、相当な確立で妊娠を阻止することができるのです。
ただし、たとえ全く何の避妊もしていなかったとしても、その性交によって即座に妊娠に至るとは当然限りません。
つまり薬を服用したから妊娠せずに済んだのか、それとも薬とは無関係に妊娠には至らなかったのかを厳密に判定するようなことは困難です。
逆に薬の効果にはばらつきもありますので、適切に服用したとしても妊娠してしまうことはあります。
しかし数多くのデータから統計的な話をすることは可能で、アフターピルの種類にもよりますが、服用しなかった場合には妊娠してしまっただろうと思われる人のうち、薬の効果によって阻止できた人の割合は6割から8割程度と言われています。
間違えてはいけませんが、これは1回の性交で残りの2割から4割の人が妊娠するという意味ではありませんし、薬を飲んでも2割から4割は失敗してしまうという意味でもありません。
いずれにしてもアフターピルはあくまで緊急的に用いる医薬品です。
妊娠を望んでいない場合には適切に避妊をするか、それとも低用量ピルと呼ばれるタイプの薬を普段から服用することが最も適切で、これに頼りすぎることは禁物です。