食生活とストーマの臭いの関係は深い
ストーマの患者さんはいつも臭いに敏感です。
近くにいる人の視線が自分に向けられているだけで匂っているのではないかと不安になり、余計に気にしがちになります。
しかし、昔と違ってストーマの開発は大分進歩を遂げ、臭いや、漏れの心配はかなり軽減しています。
消臭剤や、凝固剤の進歩もさながら、パウチの品質も上がっているのです。
指導としては臭いのきつい食物を摂取しないこと、臭気の発生を抑えてくれる食物を摂取するなどの事柄があげられます。
にらやネギなどを摂取するとどうしても排泄物がにおいますし、逆にヨーグルトやクランベリー、レモンなどは臭気を抑える働きがあります。
放牧中の牛がニラなどを食べて戻ってきた後搾乳すると、生乳がニラのような香りになり売り物にならないことがあります。
それほど臭気のきつい食物なのですから人間の排泄物も当然強烈なにおいになるのも頷けます。
装具には防臭加工がしてあるためそれが原因でにおうということは考えられないのですが、ガス抜きフィルターから漏れていたり、排泄口が汚れていたりするとにおうことがありますので装具の点検は怠らないようにしましょう。
生まれたての赤ちゃんの排泄物は乳酸菌が多いのでにおいが気になることは少ないです。
が離乳食が始まりいろいろなものを食べるようになるにしたがって大人の排泄物のにおいと同じように変化してきます。
においが気になるのなら、食生活を見直すことをお勧めします。